本年も世界の緊張が続いた年でした。
コロナは感染症の５類に移行され、日常生活も少し落ち着きを取り戻しましたが、コロナがもたらした経済への打撃は、半導体不足をはじめとする多製品に及び、物価高騰は私たち庶民の生活を圧迫しています。

また２年にも及ぶウクライナ・ロシアの戦争は、両軍の死傷者が50万人以上、ウクライナのＥＵへの難民は800万人に達しましたが、いまだ収束する様子はありません。
さらに中東では、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃がありました。75年前のイスラエル建国で故郷を奪われたパレスチナ難民とその子孫の絶望の中で育った組織であるハマスによる不条理です。この戦いに対しイスラエルは報復攻撃を行い、ガザ地区の5割が破壊され、2万人を超える人が亡くなりました。現在も報復は拡大の一途をたどっています。

今、世界では武力紛争が50以上起きており、4億5000万人の子供たちが影響を受けています。
人類の歴史は戦いの歴史だと言われますが、このような愚かな行いはいったいいつまで続くのでしょうか？
現在、地球上に存在する核弾頭は約12500発と推定されています。
地球の多地域で行われている戦争は、これらの核弾頭の発射ボタンを押させるきっかけに充分になります。
38億年の時をかけて1つの細胞から800万種類の動植物に進化した地球上の生命を、権力を手にしたほんの一握りの人間が消滅させていいはずはありません。
人類が起こした気候変動による生態系の破壊とともに、地球の未来を今一度考えてみる必要を強く感じます。

今年もまめの木には大きな試練が課せられました。
仕入れ先等からの度重なる価格改定の要請です。
円安でコーヒー生豆が値上がりし、ロシアで原油が上がり、運送費も上がる。包装材料も光熱費も、あれもこれも……と、とにかくすべてのものが値上がりしています。
どの商売も同じとわかっていながら、思わずため息がこぼれる年の瀬です。

しかし大変ありがたいことに、従来からのお客様から頂くご注文、新しいお客様からのインターネット経由のご注文、それぞれたくさん頂戴しており、泣き言をいってはいられません。
この物価高の中、変わらず当店の珈琲をご愛飲下さるお客様には、心から感謝申し上げます。
これからも笑顔になって頂ける商品をお届けするべく、スタッフ一同知恵を絞りつつ努力して参ります。

本年も当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
明年も引き続きご愛顧賜りますよう何卒お願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。