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2024.12.28
今年は世界的な選挙の年でした。
世界で最も人口の多い10カ国のうち7カ国が選挙を行いました。
特に日本で注目を集めたのが衆議院議員選挙、アメリカ大統領選挙です。
衆院選では物価高や賃金の低迷などの経済政策への不満、また派閥・裏金問題等で自民党が大敗を喫しました。
アメリカ大統領選では、バイデン氏からハリス氏へのバトンタッチで選挙を乗り切ろうとした民主党でしたが、経済政策や移民問題でアメリカ第一主義をあげたトランプ氏に白人労働者等の支持が集まり、共和党が勝利しました。
日米ともに与党が敗れる事態です。
かつてジャパンアズナンバーワンと言われ世界の工業生産力モデルとして注目を集めた日本、そして20世紀の資本主義世界をリードしてきたアメリカ。
とはいえ近年の産業資本主義から金融、デジタル資本主義へと経済構造が大きく変わりつつある中での民意は一定ではなく、世界のポリスを自認し世界の秩序を保ってきたアメリカでさえ、トランプ氏のような極端な発言をする人物を再び大統領に選んだのです。
来年は自国第一主義を掲げるトランプ氏のもと、アメリカがどのような行動をとるのかが大いに注目されます。
そしてこれに対応する日本の政治は、アベノミクスのような国民に犠牲を押し付ける小手先の政策ではなく、アメリカとのパートナーシップを考慮しながらグローバルサウスに向かう流れを見極める政治が求められるように思います。
日本がどこに向かうのか、我々も政策を見守り続ける必要があります。
インフレの結果の長期にわたる円安。更にロシア・ウクライナ戦争が重なり、輸入に頼る国内は値上げラッシュの波です。
その上、来年にはまた値上げのラッシュだそうで、大手食品メーカーだけでも約4000種類、今年の2.5倍の値上げが行われることとなりそうです。
当店でも生豆が度重なる値上げに伴い、7月には価格改定のお願いをいたしました。お客様にはご負担をおかけし、誠に心苦しくお詫び申し上げます。
また、長引く物価高の中、変わらず当店の珈琲をご愛飲下さるお客様に心から感謝申し上げます。
日本経済は国内の政治的変動や市場の不確実性に直面しています。
小さな店の力ではいかんともしがたいところではありますが、生豆の仕入れ先の見直し、価格と味の調整など小さなことから努力を重ね、これからもお客様にご納得いただける商品作りに努めて参ります。
本年も当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
明年も引き続きご愛顧賜りますよう何卒お願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。